皆さんバーベキューしたことありますか。本書はジョナサン・ドイッチュとミーガン・J・イライアスがバーベキューについて描いたものです
バーベキューの起源
肉と火を手に入れてできる、人類学者は痕跡を発見、文献では串であぶり焼きの記録、古代ローマは無関心、中世イギリスで甘味や酸味を加えた肉のあぶり焼きレシピ、トマス・ドーソン「よき主婦の宝物」串焼、
男らしさと祝祭
アメリカでは、戸外で調理するバーベキューは男の仕事。古代北ヨーロッパでは戦士、パプアニューギニアでも戦いと結びつく、古代オリンピックでは選手、ハワイでは祝祭「ルアウ」本来男性の祭、南米ガウチョの料理、北米ネイティブアメリカンの遠方で捕った肉や魚の処理、
アメリカのバーベキューは政治活動に寄与、募金代わりにバーベキュー、当選後もパーティーを続けたリンドン・B・ジョンソン、宇宙飛行士を讃える巨大バーベキューも開かれた。変わったシェフもいて、時間制限・バーベキュー以外お断り・視力検査の店内装飾。第二次大戦後、復員兵に家が買えるようになり、家で理想のバーベキューが出来るようになった、
バーベキューの技術
シンプルなバーベキューの方法は、棒を使って肉を火から離す、アルゼンチンパタゴニア地方のアサード、肉の塊を支柱に結び付ける、南北アメリカでは支柱の代わりに串にさす、アメリカ原住民は板を使う、北アメリカシャドの燻製にオーク使用、中国のチャーシューはひもと串を使ってローストする、今では出来合いのものが市販される。
炉穴を使うバーベキュー、ピットロースト、ハワイのルアウで用いらる調理法は、ヴィクター・バージェロン・ジュニアが世界に広めた、カリブ海域のバルバコワは、穴を掘り、火を燃やして穴を防ぐ、穴に肉を入れリュウゼツランの葉を被せ、翌朝出来上がり。北米アウターバンクスでは、木製のラックを組み立て、下で火を焚いて魚のバーベキューを作る「あぶり焼き」、南アフリカのブラーイ・マサイ族の二ャマチュマ、タンドール料理は肉を鉤付きの串ににさしてタンドールの中に吊るす、北インドが有名だが伝えたのはペルシャ、アメリカでは自前の炉を作る余裕がない人向けに「バービーケトル」が作られ、ドラム缶を用いる人もいた
世界のバーベキュー
基本的な手順は①肉や魚に下味をつける②材料が柔らかくなるまでスモークしながらあぶり焼き③肉に照りををつけ、ジュウシーさと風味をつける、アフリカ南部では、ブラーイ、男同士でビールを飲み、女性はサラダ・飲み物・主食パプを用意。アフリカ中部はクペクペと呼ばれる、中国ではシューメイと総称される肉のバーベキューがある、シューメイの中で有名なのがチャーシュー、モンゴルはホルホグ。アメリカ及びカナダの先住民のプランキング、メキシコのバルバコワ、南アメリカのアサード、レチョンとは子豚のバーベキューでスペイン語、フィリピンを代表する名物料理、
太平洋の島々では祝祭に豚の丸焼きがつきもの、ハワイのカルア・ピックが有名、ニュージーランドのマオリ族はハンギというバーベキューがある、
バーベキュー競技会
第二次大戦後のアメリカとカナダで関連する音楽や伝説のレスランや国際的競技会誕生。バーベキュー協議会で最大級がメンフィスの「メンフィス・イン・メイ」、男性とバーベキューの関係は「石器時代人」という言葉が使われる、競技バーベキューの出来栄えには体力や運動能力が物をいう、競技は36時間、食材を使う時間は2時間、観客は屋台で料理を食べ、生演奏を楽しむ、競技チームは緻密な計画、実行力が求められる、
ソースと付け合わせ
3つの正しいソースのベースがある、トマト・酢・マスタード。最も支持をを集めているのはカンザスシティ風、濃度のあるトマトベースの甘いソースを酢の酸味で引き締め何種類かのスパイスとトンガラシがピリとした刺激を与える、アラバマ州ではマヨネーズをベースに酢かレモン汁をたっぷり加えたもの。中国のチャーシューは、調理前海鮮醤を酢と紹興酒で薄めた液に漬けて下味をつける、南アメリカのアサードでは肉を焼く前塩をすり込むだけ、テキサスのバーベキューは豆・コールスロー・ポテトサラダが付け合わせ、南部ではコーンブレッド、南アフリカでは豆とポテトサラダ、カリブ海諸国では米・根菜類・ピクルス、
まとめ
バーベキューは、人類が火と肉を手にいれ誕生、バーベキューは男のもの、アメリカでは男の仕事、古代北ヨーロッパ・パプアニューギニアは戦士、古代オリンピックは選手、ハワイは祝祭ルアウ、南米はガウチョ、選挙活動とパーティ、復員兵のマイホーム、バーベキューの用具は棒、炉穴、ラック、オーブン、世界のバーベキューはアフリカ南部はブラーイ、中部はクペクぺ、中国はシューメイ、モンゴルはホルホグ、インドはタンドール、北米はプランキング、メキシコはバルバコア、南米はアサード、フィリピンはレチョン、バーベキュー競技会紹介、ソースと付け合わせ、