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My Natural Garden & Cafe

藤原辰史 縁食論を読む

皆さん縁食て聞いたことありますか。本書は京都大学藤原准教授が縁食について描いたものです

縁食とは何か

孤食の宇宙は、一人で寿司屋に行ったり、居酒屋に行ったり。しわ寄せ引き受け装置は家庭が犠牲になっている、共食の袋小路は共食を考えよう、子ども食堂の弱目的性は貧困救済に限定、ベーシックインカムと食堂では人間生存のライン、炊き出しも人間生存、縁食という食の在り方はゆるやかな関係構築

縁食のかたち

公衆食堂の小史ーきっかけは第一次大戦は戦争から公衆食堂、文化が集積する場所は縁にあり、食の囲い込みー家族愛という罠は国家管理にあり、囲うことは場所である、近代家族とちゃぶ台は家族愛、学食のパーティーシオンは取り払え、食の脱商品化考ー食べ物に値段がなかったらは食費がかからないこと、五つの問題を乗り切るは感謝の感情、メカニズムを保つための捨てられるものは食品のロス、食べ物の特質から考えるは生存と死体処理、

縁食のながめ

弁当と求職の弁証法ー弁当の魅力は場所、弁当の暴力は学校の昼食時、無料食堂私論ー思考の風景は歩いた風景を思い出すこと、ムラサキシキブの食堂にては地域活性化に貢献したUさんの話、飢餓と関係性は餓死が死者をめぐる残酷性、食をめぐるアイディアは食のシェア、有機認証のいらない有機農作物は消費者との信頼は認証不要、アテネのアゴラは固定価格で食料買える場所、インドの無料食堂は黄金寺院の共同食堂、縁側のタバコーおやつの時間は農作業のおやつの時間、縁側の力は餅作り、オヒィシャルでもなくプライベートでは縁側は絶妙な空間、縁側の縁は家の中と外をつなぐ、

縁食のにぎあい

死者と食べるー死者のおむすびは誰も食べずに死んだ話、大尉の銀シャリは自分だけ銀シャリを食う話、中国人のトウモロコシは中国農民から食料盗む話、死者との縁食は悔いの話、死者とともに食べるは食がつなぐ縁、食を聴くーせんべいの音は休憩時、胎児の聴く音は母親の動作、こすりあう音は歯ごたえ、縁食の音は共有の音、縁食の祭りー言葉を飲み込むは津村記久子「ポースケ」、佳枝の場合はカフェー開店前にヨシカが佳恵にコーヒーを入れた場所、ヨシカの場合は自分で「食事ができる店」を開きたい思い、ポースケは「食事・喫茶 ハタナカ」最後の食事会での交流

縁食の人文学

もれについてー生命の動詞・洩れるは安藤昌益「生命の根源」、昌益の土と内臓は土の世界と腸はつながる、もれの効用は自然の成り行き、基本的に食べ物はあまるは食品ロスの問題、パンデミックの孤独は居心地の良い場所を危険な場所に変えた、ひとり親の声が示す社会の脆弱性は生活がすぐに脅かされる、シングルマザーの言葉の有用性は無意識のうちに「居心地の良さ」を作ったこと

まとめ

孤食と共食から縁食へ切り込み、縁食のかたちは第一次大戦の公共食堂、弁当、給食、農家、食品ロス、縁食のにぎわいに展開しています