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中国

ようこそ中華世界へ 川島真編 書評

本書では緩やかさを示すため「中華世界」を用い中華世界の広がりを意図的に取り上げました、台湾・香港・華僑を含めた中華世界に関心ある読者の窓口としたい、編者・川島真は東京大学院教授、アジア政治外交史・中国外交史専攻

中国の輪郭と中華世界ー川島真

1本書のねらいー中華世界を描く

2中華・華人の世界ー世界各地の華人を視野

3中華世界の広がりー清朝の版図と海外移住者4100万

4中国人/華人の人口増加ー広東省が1億2千万、チベットが360万

5中華世界の人口構成ー年齢別で中間層が厚く、老年と若年層が薄い

6華人の暮らす世界と自然環境ー西高東低、北西部は乾燥、東南部は温暖・湿潤

7開発の歴史と環境問題ー19世紀に入り近代経験、社会生活に寄与せず、中華人民共和国成立、改革開放時代と公害発生

8少数民族と言語ー辺境へ追放と漢民族化

9多様な中国語ー広東語と上海語、まとまりの象徴「漢字」簡体字

10中国の人々の関係性・日常生活ー風水、中華人民共和国は宗教管理、子供の姓は父親の性、女性の姓は変わらず、複数の子供容認

11経済発展と豊かさー改革開放政策採用、2010年に世界第二位の経済大国、再分配が問題

12中国の新たな経済政策ー過剰投資の対処と付加価値を高くする、民間企業と科学技術に依存

13中国の文化活動対外発信ー人々の暮らしが豊かになり、中国映画も「菊豆」「HERO]がノミネート、莫言がノーベル文学賞、他方映画をはじめとする文化・芸術作品は管理統制下に置かれている、

14科学技術の力ー組み合わせや発想の転換により成果、政府は①経済・軍事の進展に不可欠②科学技術が経済発展の正当性③無人化・自動化は必須④共産党管理統制に不可欠

15中国の軍事・対外関係ー人民解放軍に統合、世界三位の軍事力、主権・領土保全、アメリカと対立、海洋進出、一帯一路

16社会主義と政治体制ー近代国家建設で地域社会反発、軍閥をへて共産党政権、管理統制の強化

政治ー鈴木隆

1今日の中国政治の特徴ー屈辱の時代、清朝の版図を領土とし富国強兵、地方と中央との駆け引き、台湾は回復すべき領土、

2中国政治の歴史的歩みー①毛沢東時代は国家の自立と統一の確保、「大躍進運動」失敗、四面楚歌の国際環境、計画経済、階級闘争、「プロレタリア文化大革命」②鄧小平時代は改革開放で経済成長し世界二位の経済大国、一党支配で国内安定・協調外交・共産党支配の正当性を高める、天安門事件③習近平時代は大国化と国際的地位の向上、統制強化・香港、米国の警戒、格差・環境悪化・チベット・新疆ウイグル自治区、一党支配再強化

3中国政治を動かす制度と主体ー①選挙は共産党が全面介入、国家機関は全人代・国家主席・国務院・最高人民法院・最高人民検察院②中国共産党の支配体制、6.7%の党員が国家主席から末端レベルまで独占、共産党の意思決定は中央委員会となっているが中央政治局と常務委員会が代行・正当化、国家中央軍事委員会は組織図で存在、主席は総書記が兼務、軍の統帥権を持つ真の最高実力者

4中国政治の将来に横たわる課題ー①短期的見通し・豊かさ・便利さ・偉大さ・デジタルレーニン主義に基ずく監視システムで反体制運動は低い②政治体制に内在する困難は国家統合=香港とウイグル族、富の分配、権力継承

外交ー川島真

1習近平政権の構想する世界と中国の自画像ー①中国の描く自画像は大国意識、中国的特色ある社会主義国、発展途上国、伝統中国と国恥②習近平政権下の中国が描く国際秩序と新型国際関係は世界の秩序形成者、アメリカは世界をおさめられない・中国は国際社会の構成員、国連憲章を基礎に具体化する新型国際関係、既存秩序に全面敵対しない・国益に合わせ既存秩序を受入、対米関係は、総体的に米中対立の様相を呈しながらも、衝突は避け、価値観に対立点が収斂され、「競争」がある

2中国外交の歴史的背景・経緯ー①中国外交の歴史は冊封・朝貢と国権回収運動②中華人民共和国成立で、中国・台湾問題③毛沢東政権の外交は第三世界重視、中ソ対立、西側諸国と国交樹立④改革開放期の外交はアメリカと国交正常化、先進国との協調関係、天安門事件で西側制裁に耐えながら成果をあげる政策、上海ファイブ、ASEANと関係重視、リーマンショックから対外政策は主権や国益を重視、

3中国外交の担い手と制度ー①党国体制②党から外交部への管理統制強化、③対外政策の担い手の多様性

軍事ー山口信治

1中国軍事の実像を探るー軍事・安全保障の姿

2中国にとっての安全保障問題とは何かー目標は四つの領域①党の安全②国土保全③国家統合④海外利益の拡大、脅威は①アメリカ②日本③南シナ海④インド

3何によって目標を追求するのかー①武装力量、人民解放軍、人民武装警察、中国海警、民兵②党の軍隊=人民解放軍、③人民解放軍の組織構造、最高決定機関は中央軍事委員会、15の直轄部門、五大戦区制度、各軍種同格、

4軍はどのように安全保障上の目標を達成するのかー①情報化戦争と知能化戦争に対応②積極的防御戦略と「接近阻止・領域拒否能力」③核戦略・先行不使用原則と核戦力の質的向上④戦争以外の手段は海警や民兵、情報戦争、⑤軍事外交と海外への展開、危機管理、国連平和維持活動や海賊対処

5軍の能力はどの程度向上したかー①装備の近代化と能力の向上、ミサイル戦力と海軍力・戦闘機の近代化

法律ー石塚迅

1中国法の歴史ー①伝統中国の法は、始皇帝が法家思想採用、律令制確立、伝統中国法は刑法と行政法、私法の欠如②近代法の移入は清朝の「欽定憲法大の綱」③中華人民共和国の法はソ連の法制度を採用、ソ連解体で西側の法を参照「会社法」等、

2憲法と国家機構ー①四つの憲法「中国人民政治協商会議共同綱領」「1954年憲法」「1975年憲法」「1982憲法」②人民民主主義」独裁と民主集中制の原則③中国共産党の指導

3民法と市民社会ー①民法と社会主義の相性の悪さ、私有財産権の保証、②民法典の制定はヨーロッパ大陸法へ傾斜を鮮明にしたが解釈は党が独占、

4法治と憲政ー①人権の使用忌避、②裁判制度で司法権の独立を否定③中国法の特徴は、公と私の未分離、

経済ー森路未央

1社会経済の構造ー①人口の少子高齢化②世界最大の経済大国を目指す

2経済発展のプロセスー①建国以来の計画経済期、大躍進失敗、人民公社設立、文化大革命で経済後退②市場経済体制移行期は外資導入環境の整備、加工貿易制度、農業部門に市場経済システム導入、③第一次高度成長期は「南巡講話」貿易投資を呼び込み成功、出稼ぎ労働者が増加④第二次高度成長期はグローバル化への適応、⑤構造調整期は中高速成長、過剰生産の解決と付加価値の高い産業へ構造転換、

3中国経済の特殊性ー①激しい市場競争②混合体制③地方政府間の市場競争④官僚と党支配層の利益集団形成、

4今後の経済政策の方向性ー国内大循環・国内と国際循環の2つの循環を相互に促進、対外開放の政策推進、

科学技術ー高口康太

1中国はイノベーション大国となったかー歴史的経緯の理解、官による基礎研究と民の応用研究と社会実装の乖離という二つの視座で理解していきたい

新中国の技術発展史ー①1949年中国科学院発足、米国や日本からの留学組とソ連留学組が支える柱、②中ソ対立、文化大革命で科学技術は大混乱、原爆と人工衛星、③「全国科学技術発展綱要」採択、空前の留学ブーム、習近平は「創新駆動発展」

3ニューエコノミー①改革開放で民間企業の設立を認める市場化改革、「下海経海」の代表例がレノボ、北京市では大学街の一角の中関村や清華大学のサイエンスパークの建設で卒業生を支援、②経済成長は留学生の帰国を促し、共同開発、

4米中技術冷戦の時代ー今後は新たに研究を増やすこと、基礎技術への投入がイノベーションとビジネスにつながるかは今後の問題、

農業ー寶劔久俊

1中国農業の概況ー①農林水産総生産額は1兆62億ドルで欧米を圧倒、一人当たり耕地面積は0.7haで零細、日本の中国からの野菜輸入が増加②農業の地理的特徴は華北東北畑作地域、東南水田地域、西北内陸農業地域、青蔵高原地域に分類、

2農業発展の歩みー①伝統社会と近代化の農村は個人主義の徹底と共産党の支配、②農家経営請負制は就業選択の幅をもたせる③農業政策は、減税、各種補助政策、食料流通自由化、

3中国農業の直面する課題ー①都市と農村の格差②土壌侵食「退耕環林」

社会ー及川淳子

2中国社会の構造変容ー①多子多福から未富先老へ②中国社会の構造的特徴は共産党が主導する一元的管理、都市戸籍と農民戸籍、少数民族地域の漢化政策、

3民生問題の諸様相はー①小康社会の全面的完成、社会主義現代化強国を築く、②多様化する民生問題、2012年は「五大民生問題」、2017年は「九大民生問題」、習近平は「より多く、より直接的で、より確かな獲得感、幸福感、安全感」と強調、

4せめぎあう「党の指導」と価値観の多様性ー①伝統的に血縁、友人縁、地縁のネットワーク、「面子」、都市部では「社区」を基盤とした社会管理、共産党による強権統治②憲法より党指導が優位、③社会主義の核心的価値は、国家の建設目標「富強、民主、文明、調和」社会の構築理念「自由、平等、公正、法治」・国民の道徳規範「愛国、勤勉、誠信、友好」さらに優先されるのが「党の指導」④中国社会とSDGSで共通目標を有機的に関連づける例えば和諧社会、トイレ革命

文学ー橋本雄一

1言語と文学の旅をはじめるー①旅のはじまりは近現代②中国の言語は普通話③ノーベル文学賞受賞の新聞記事、伝統と社会いい

2近代文学へさかのぼるー①清朝末期の文化交通、変法自強運動がく弾圧で日本亡命、②辛亥革命で「文学革命」家による日常会話=白話、③女性作家の登場、④日清戦争後東京留学で文学活動、満州国にとどまって文学活動、

3文学の「現在」へー①抗日戦争で毛沢東「文芸講和」人民大衆、文化大革命の混乱から改革開放、「南方都市報」の社会という環境、②文化大革命をへて文学が「我」「心」を重視余「活着」「許三観売血記」「兄弟」、賈平凹「鶏窟洼的人家」③グローバル化、汪洪「高鉄恐竜」、高建剛「車位戦争」④農村と都市で尹順国「你可以出城了」⑤人の生死は余華「第七点」⑥「異人」と人による交感の歴史で豊子愷「白象」、趙欣「我的朋友叫橙子」⑦少数民族は遅子建「額爾古納河右岸」エヴェンギ族、⑧もう一つの「漢字世界」は賈平凹「倒流河」

4歴史と現在を往還する旅をー鞠志傑「與君共飲」内モンゴル、

教育ー山崎直也

1中華世界共通の一大関心事ー①大学=日用品時代の到来、中国のドキュメンタリー陳為軍「中国の蟻の人々」高等教育の暗部を描く、高等教育は日用品、②PISAは国際学習達成度調査で中国はトップ、両岸四地も良好、

2中国・台湾の教育制度ー①学校制度は6・3・3制、義務教育終了後は中国は普通と職業に分岐、台湾は12年国民基本教育・高等中学で普通と職業選択、所轄官庁は教育部②教育課程改革は素質重視・課程標準・国定から検定・科目統合、③教科書制度、中国は人民教育出版社の教科書一律使用から自治体の「教科書選用委員会」が決定、国語・歴史・道徳と法治は国定復活、台湾では「統編制」国定が確立したが、段階的に「教科書開放」へて完全検定制に移行、④中国では私教育が隆盛を極め、教科以外に習い事も盛ん、政府は宿題や通塾を減らす政策を打ち出した、台湾でも「補習班」予備校が立ち並ぶう

3大衆化する高等教育ー①世界大学ランキングで中国は清華大学がトップ20位、トップ100位に6校、台湾は国立台湾大学が97位、国家主導で高等教育の発展をめざす、②台湾の進学率は8割を超えた、中国は48.1%、③大学入試制度改革、中国で「高考」・台湾で「聯考」の一元制が変わりつつある

映画ー菅原慶及

1中国語圏映画の多様な顔ー視座を歴ェ史的展開を縦糸、グローバルな流通を横糸に概観、過程、政治性、サイノフォンに焦点をあて多元性を俯瞰

2世界最大の映画市場ー①映画産業の展開で、改革開放1年目は史上最高観客のべ数と制作本数を記録、しかし娯楽形態の急速な多様化で映画産業は斜陽化、中国のWTO加盟決定は映画産業を立て直し、娯楽化と大作化を推進、チャンイーモウ「ヒーロー」、課題もあり外国映画輸入制限と検閲、②中国映画産業の現状でインターネットの普及は構造的変革、文学作品の映画化「IP映画」、「字幕組」と称されるウエブ上の活動、

3多様化する映画の役割ー①映画は国家の宣伝工具、改革開放から芸術の映画へ、官営撮影所」を借りて撮影、②巨額の資金と一定の娯楽的要素を取り込んだ「主旋律映画」が定着③2010年アニメーション映画の急成長、万兄弟「大暴れ孫悟空」、

4サイノフォン映画という視座ー①アン・リー「グリーン・デスティニー」はアカデミー賞4部門で賞、「訛り」の問題、「サイノフォン映画」の提唱②方言を含む複数言語の常態化③人的越境はサイノフォン映画の特徴で、サンフランシスコを拠点に制作された中国映画がある、

宗教ー倉田明子

1伝統的信仰世界ー①儒教は体制と秩序を規定する「国教」として確立、宋代の朱子学は体制教学としての地位を保持、西洋列強との対峙から役割は失われ、伝統文化として再評価②道教は黄老思想、仏教との対抗から形成、南朝劉宋の時代に成立、全真教や民間信仰を取り入れた、③民衆宗教は白蓮教に発展、

2根づく「外来」宗教ー①仏経は前漢伝来、唐から清まで公認宗教、近代化で廃仏政策、文化大革命をへて復興②キリスト教は、明代にイエズス会による布教、儒教に合わせる、清朝康熙帝「典礼論争」で邪教、プロテスタント伝来「用語論争」、「太平天国の乱」「義和団事件」をへて中国共産党は統制強化③イスラーム教は唐代伝来、教徒は広州などの貿易港の近くに集住を許された、元代は領域内に居住、イスラム文化流入、モスクを中心にコミュニティ形成、明代は漢人と同化、清代は緩やかな統治、中華民国期は新疆は独立状態、「愛国愛教」、中華人民共和国成立後新疆は共産党下、

3中華人民共和国における宗教ー①公認宗教は全国的な統一組織を結成させ加入させる、中国仏教協会・中国イスラーム教協会・中国基督教(プロテスタント)三自愛国運動委員会・中国天主教(カトリック)愛国会・中国道教協会②非公認宗教はプロテスタントとカトリック③会道門は秘密結社、邪教として有名な法輪功

4越境する宗教ー①共産党政権による会道門弾圧で民衆宗教は香港や台湾・東南アジアへ散った②キリスト教の脱出口は台湾、日本や東南アジアへ、香港台湾で組織立て直し中国本土で再構築

華僑・華人ー奈倉京子

1華僑・華人からチャイニーズへー①「華僑」は清国の外交関係で新造、市民権を得た人を「華人」②中国 人の海外移住が増加したのが16世紀、東南アジアの労働力③現地生まれの現地育ち、地域とつながりを構築、日本中華総商会は140の企業が創設会員、華人同士の交流のプラットフォーム創造、情報とビジネス機会を提供、祖国と交流・世界の華人と交流、日本社会に融合、

3文化の継承・変容ー①文化の継承でマレーシアは中等教育から英語とマレー語、これを受けて「華文独立中学」設置、華語教育・マレーシア政府と中国政府とで関係改善、南方大学学院、新紀元学院,韓江学院開校、華語で小学校から大学まで学べる、独立中学を卒業した華人は台湾やシンガポール留学が主流だったが、中国留学が増え始めた、華語と普通話の乖離、②華人の名づけは普段は中国名・パスポートはローマ字、華人の若者は、常に中国と結びつけられることに疑念、「華語語系」の概念の誕生、

4文化の受容・創造ー①ハンガリーが中国製品の供給拠点、中国人移民増加で公立学校はハンガリー語と華語のバイリンガル教育②主流社会が華僑・華人の文化を学び生活に取り入れる例として長崎華僑、「長崎ちゃんぽん」「中華街形成」「ランタンフェスティバル」

台湾‐松本充豊

1中華世界の周辺ー①17世紀清朝の支配、日本の植民地の後中華民国・分断国家②先住民から漢族中心の社会、日本統治時代は日本人、1949年に大陸から大量移民、台湾は「多重族群社会」③国際的に主権国家とみなされない、

2戦後台湾と権威主義ー①自由・民主の理念は日本統治から、戦後は一地方として自治が実施のはずだった、②国民党の一党支配体制、大陸反攻が国策③蔣経国は統治の正当性の調達、政権の要職に統制に本省人を登用、外資導入と輸出促進、民進党結成を黙認、

3民主主義の台湾ー①李登輝は「憲政改革」、動員戡乱時期臨時条款の廃止・立法委員全面改選、総統直接選挙が実現、②現状維持が多数派、若者は台湾アイデンティティを抱いている、③新たな統合理念「多文化主義」、東南アジアや中国から移民急増、歴史和解につなげようとする「移行期正義」の取り組みも進められている、

4中台関係ー①中華人民共和国は平和的な統合、一国二制度を打ち出したが、台湾民主化と台湾化を懸念、あらゆる手段を使って独立阻止、一方で台湾から中国へ投資と輸出を拡大させた②「ひまわり学生運動」は台湾政治の流れを変え、蔡英文総統再選

香港・マカオー倉田徹

1「一国二制度」ー①香港の独自性、香港ドル、広東語、漢字、②大陸との分離、パスポート、③APECに加盟、国際ネットワーク

2香港の独自性を生んだ歴史ー①イギリスによる植民地、貿易・商業の中心地、アジア革命の拠点、②「国境」の出現、③「輸出指向工業化」④独自文化、政治的自由と経済発展

3香港返還とその後ー①中英交返還合意「一国二制度」②返還過度期は民主化問題③返還後「中港融合」ブームは長く続かづ「香港人」である意識が高揚、④民主化運動の爆発、北京は「香港国家安全維持法」制定、

4マカオー①ポルトガルの植民地②マカオ返還「一国二制度」の優等生・中国統治を受入

日中関係の近現代史ー孫安石

1近代の日中関係ー①日本は「富国強兵」「殖産興業」による近代化、アジアの主導権をめぐり日中対立の兆し、日清・日露戦争で勝利、多くの留学生が日本を目指した、②中国は「変法」運動・武昌の武装蜂起に波及で「中華民国」誕生、日本は21条要求・紡績資本による工場を開港地に構えた、③日本は、満州事変・日中戦争泥沼の道、国民党政府は抗日戦争、41年日本敗戦、国共内戦に勝利した共産党により中華人民共和国成立

2戦後と新たな日中関係ー①戦後東西冷戦で中華民国と日華平和条約締結、大陸を中共と呼ぶ、1952年日中民間貿易協定締結、71年に中華人民共和国国連加盟、72年に「日中共同声明」調印、②歴史認識で教科書問題③改革開放は直接とODA

3グローバル化のなかの日中関係ー①貿易相手国は米国から中国、品目はIT関連製品②留学生と観光客の急増③反日デモや日本製品ボイコット運動が繰り広げられる、中国に親しみを感じない81%、

まとめ

地域は、台湾・香港・華僑を含め、政治から文化に至る分野を各方面の専門家たちにより解説、中華人民共和国、社会・文化からみる中華世界、華僑・華人・台湾・香港から見た中華世界で構成