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トマト

クラリッサ・ハイマン トマトの歴史を読む

皆さんは、トマトを食べてますか

本書は、クラリッサ・ハイマンがトマトと人の関わりの歴史について描いたものです

構成①トマトの起源②新世界から旧世界③イタリアのトマト④ヨーロッパの食を変えたトマト⑤アメリカ里帰りのトマト⑥スープとケチャップ⑦温室とその先の技術⑧品質、オーガニック、エアルーム⑨科学と技術からなります

①起源は南米、アスティカ期に栽培、スペインの探検家が持ち帰り、ゆっくりとヨーロッパに広まります。

②上流階級で食材の実力は未知数、食べたのが下層民。やがて、商人が普及を促し、地域の食材との組み合わせで使われます

③新鮮な果物や野菜を好むイタリア、ここで、トンガラシを入れたレシピと使わないレシピ登場。ドライトマト出来、パスタとトマトソースの組み合わせ、ピザにトマトの形が整う

④フランス革命勃発でトマトがパリに伝わり、トマトソースは様々な方法で食卓に登場。イギリスでは18世紀まで食卓に乗ることはなかったが、20年後にありふれた食材となりました。ユダヤ人はトマトの色は血を含み嫌がっていましたが、シオニズムのシンボルになりました。

⑤トマトは保存法が改良されると、国中に広まり人気の食材となり、パスタにトマトソースをかけ、缶詰スパゲティが生まれました。

⑥はじめはトマトの缶詰を使ってスープを作ったが、濃縮スープに変わり、スープの缶詰ができます。トマトケチャップはアメリカ人のおかげ、缶詰工場の副産物として大量生産。ハンバーガー生まれる

⑦栽培技術の進歩で、トマトは1年中食べられる・温室の登場。しかし問題は、気温・雨・土壌のph濃度等環境にあった育て方と労働者にあります

⑧農家は、確実に育ち、同じ時期に、同じ形に育つ交配種を高くても買うようになった。農薬を使わないオーガニックトマト、伝統的作物・エアルームトマトが生まれました。

⑨トマトは、初めての遺伝子組み換え食品、しかし「遺伝子マーカー利用・バイオテクノロジー」が登場。環境保護団体からも高評価受けています。野生のトマトを利用した研究も行われています。

まとめ

はじめ嫌がられ、やがて生・加工され、豊かな食卓に欠かせない食材となったトマトの歴史、光と影をたどってみましょう