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杜甫

宇野直人・江原正士 杜甫を読む

皆さん杜甫てどんな人だと思います。本書は共立女子大学宇野教授と声優江原が対話形式で杜甫について語ったものです

大志ありて

青春遍歴ー遊龍門奉先寺はお寺に泊まった感想、望岳は泰山に登り小さな山を見下す、画鷹は鷹のように世に出て頑張る、

洛陽から長安へー夜宴左氏荘は文化的雰囲気の宴会、房兵曹胡馬詩は元気な馬に思いを込める、飲中八仙歌は受酒家の肖像、

長安の日々ー贈李白は李白の境遇、春日憶李白は李白を思って文学語りたい、貧交行は貧しいときの交際について、陪諸貴公子丈八溝携妓納涼晩際遇雨は舟遊びの宴会・夕暮れ雨、其二は雨で宴会パニック、

破局の予感ー兵庫行は出征兵士と家族、カツ国婦人は楊貴妃の姉薄化粧・けしからん

帝都震撼

家族の下へー自京赴奉先県詠懐五百字は官職の喜びで家族のいる奉先県道中記、

動乱のさなかー月夜は安禄山軍に捕まり軟禁中、対雪は軟禁中の部屋から外の情景、

激変する境遇ー春望は軟禁中諸国の情勢・絶望感、遺興は次男良い子・何もしてやれない・無事で祈る気持ちー玉華宮は脱走後官職を得るも暇に出され疎開先の途中の詩

家族を気づかうー述懐は官職を頂いたが安禄山の乱で家族疎開・心配

波乱はつづく

再会ーキヨウ村はー家族のもとへ帰った・生活の一コマ、其二はうまくいかない人生嘆く、其三は村の長老がお祝いとお見舞いに来てくれたことを記録、

北征1は臨時政府を出て家族のキヨウ村への途中、

北征2は長い旅を経て疎開先にたどり着いた家族の描写

仕官の感慨ー春宿左省は長安に戻り宿直中の夕暮れから明け方、曲江は花吹雪を眺め今後の生き方を考える、早秋苦熱堆案相ヨルは左遷された町役場での勤務ぶり、

わが友へー贈衛八処士は古い友と出会い家に招かれ、所思は鄭虔先生の身の上を案じる

秦州から同谷へ

民を思う1ー得舎弟消息は弟の手紙が届き返事を送った、石豪吏は農家に宿を借りたとき役人が宿の主人を徴兵、

民を思う2ー新婚別は結婚式挙げた翌朝夫出征、

秦州にてー秦州雑詩は戦争で騒がしく蝉は身動き取れない・どこへ行く、促織はこうろぎの鳴き声に注目、蛍火は自分の境遇を蛍にだぶらす、空嚢は財布空っぽ、小銭だけ入れて財布を見る、

貧窮の中でー夢李白は李白の身を嘆き無事を祈る、秋日阮隠居致韮三十束は阮先生から韮を贈られた・感謝、乾元中寓居同谷県作歌は冬の同谷の惨めな生活

成都の日々

カン花草堂ート居は住処を定め万里の彼方へ、蜀相は諸葛亮をしのぶ、狂夫は自分の隠居環境・反省・居直り、江村は静かな環境と生活、

つかの間の安らぎー客至は客の崔さんに語る、春夜喜雨は春の夜雨で自然に感謝、江上値水如海勢聊短述は詩人としての気持ちこれから、江亭は晩春休憩場所へ、

折々の感慨ー茅屋為秋風所破歌は秋の暴風雨で屋根が飛ばされた、百憂集行は家族・過去・唐王朝の思い、

紛糾のきざしー聞官軍収河南河北は安禄山の乱収まり喜ぶ、登楼は街中の高楼で朝のこと、自分のこと、絶句は成都の春、其二は望郷、去蜀は方向変えて南へ、

流浪の果て

長江を下るー旅夜書懐は船旅で月の明るい晩眺め心境、漫成は雲安上陸眠れぬ夜、白帝城最高楼は白帝城を上り三峡眺める、負薪行はキ州の風俗・習慣の記録、

キ州の秋ー秋興は一家がキ州到着・景色を眺め湧き起こる感情、最能行はキ州の船乗り気質、白露は初秋・朝から夕方まで、

古跡をめぐってはー詠懐古跡は宮廷文化人宋玉の家を訪ねて、其三は匈奴に嫁いだ王昭君に同情、解悶は高いところからの眺め、閣夜は景色を眺めて・聞いて・偉大な人も土に還った思い、

秋から冬へー登高は高台に登り秋の景色を眺めて、人日は正月宴会から、歳アン行は歳末真冬の情景、

最晩年ー登岳陽楼は岳陽楼に登り景色を眺め、宿白紗駅は白紗駅で船泊・情景・さすらい、朱鳳行は神聖な山を前に志に反し終わる人生、江南逢李亀年は昔の宮廷歌人李亀年と再会、小寒食舟中作は寒食で食欲ない・隠者だ・春の花はぼんやり

まとめ

杜甫は役人になろうと、旅立ち、ようやく長安で役人生活、しかし安禄山の乱に翻弄され、戦乱・貧乏な生活・病との戦いを余儀なくされ、放浪の末生涯を終えました。順風満帆の人生ではなかったが人生観溢れる多くの詩を残しました