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政治

ロシア史 上 和田春樹編 書評

本書は2002年に出版した「新版 世界歴史 ロシア史」のハンディ版で必要な改訂を行ったもの、上巻はロシアの成り立ちからロシア帝国の発展まで、編者は東京大学卒業、東京大学名誉教授、

 

ロシアの成り立ちー和田春樹

①名称と版図、ロシアとは何か、膨張し縮小する版図、②風土と言語、風土、言語と宗教、③民族と文化、ロシアとタタール人、ユダヤ人、暦と祭日、

キエフ・ルーシの時代ー細川慈

①ヨーロッパ北東地域のスラヴ諸族、スラヴ諸族の社会、スラブ諸族と周辺国家、「ヴァリャ―グからギリシャへの道」バルト海から黒海ルート、

②キエフ・ルーシの成立、キエフ、ノウゴルド、オレーグのキエフ遠征、③キエフ・ルーシの国家と社会、巡回微貢、ドレヴリャ―ネ族の反乱、農民・共同体・民会、④国家基盤整備、オリガとスヴャトスララ、ウラジーミルとギリシャ正教の受容、ヤロスララ大公、ルーシ法典、⑤キエフ・ルーシの拡大と分裂、キエフ・ルーシと周辺国家、北東へ拡大、キエフ大公位と諸公国、ウラジーミル・モノマフ、

諸公国分立の時代ー栗生沢猛夫

①諸公国の分立、地方の発展、ウラジーミル・スーズダリ地方/ガーリチ・ヴォルィニ地方/ノウゴルド、②モンゴルの侵入とルーシ支配、バトウ軍のルーシ侵入、キップチャックハン国の成立、③北西ルーシの危機とアレクサンドル・ネフスキー、北西ルーシを取り巻く情勢、アレキサンドル・ネフスキー、④タタールのくびきとルーシ、「タタールのくびき」、13世紀後半のルーシ、

モスクワ国家の時代ー栗生沢猛夫

①モスクワの興隆と拡大、モスクワの興隆、モスクワとキプチャック・ハン国、リトアニア大公国の成立とモスクワ・ルーシ、ドミートリ・ドンスコイとクリコーヴォの戦い、内戦ー統一前の危機、②ロシア正教会の成立、ルーシ教会の変容、ロシア正教会の成立、③ロシア統一国家の成立、イヴァン3世の統一事業、「タタールのくびき」の廃棄、モスクワ的専制の成立、④イヴァン4世雷帝の時代、イヴァン4世即位と「貴族支配」、親政の開始ー「選抜会議」と改革の時代、「帝国」への道ーカザン併合とリヴォニア戦争、オプリーチニナ(皇室特別領)、晩年の治政、⑤モスクワの社会と文化、社会と経済、文化・思想・そして芸術、

「動乱」とロマノフ朝のはじまりー栗生沢猛夫・土肥恒之

①「動乱」、「動乱」とその原因、「動乱」の始まりーリューリク朝の断絶とボリス・ゴドゥノフの治政、「動乱」の深まりー偽ドミートリ―1世の出現、「動乱」の極限状況ー僭称者続出・ポーランド軍侵入、「動乱」の収束ー国民解放軍の成立・モスクワ解放、②初期ロマノフ時代、「動乱」後の政治と社会、1649年法典と農奴制成立、ウクライナの「併合」,ラージンの大反乱、西欧化と教会の分裂、③17世紀末のロシア、社会経済の再建、1682年の政変、ラテン派とギリシャ派、

ロシア帝国の成立ー土肥恒之

①ピュートル改革期ロシア、親政の開始と大使節団、大北方戦争、軍事・税制改革、工業化と外国貿易、行政改革、教会改革と世俗文化、ピュートル改革の歴史的意義、②改革後の国家と社会、ピュートル大帝の後継者たち、貴族の国家勤務、村社会と農民、③女帝エカチェリーナ2世の時代、1762年のクーデタ、啓蒙君主エカチェリーナ、プガチェフの大反乱、地方改革と都市文化、ポーランド分割・露土戦争・ロシア化政策、貴族帝国の光と影、

ロシア帝国の発展ー和田春樹

①アレキサンドル1世の時代、バーヴェル1世の政治、アレキサンドル1世の即位と改革への動き、1812年戦争、アレキサンドル晩年の政治、②デカブリストとニコライ1世の時代、デカブリスト反乱、ニコライの帝国、インテリゲンチャと近代文学、ニコライ帝国の光と影、③「大改革」、クリミア戦争と新治政の始まり、「大改革」の始まり、農奴解放へ、社会的諸改革、カフカース戦争の終結と中央アジア侵略、④1870年代、経済成長と批判者、露土戦争、皇帝暗殺、⑤近代ロシアの国家と社会、アレキサンドル3世国家、ウイッテ体制とニコライ2世、世紀末のロシア、

まとめ

①ロシアの成り立ち②キエフ・ルーシの時代③諸公国分立の時代④モスクワ国家の時代⑤「動乱」とロマノフ朝の始まり⑥ロシア帝国の成立⑦ロシア帝国の発展⑦ロシア帝国の動揺⑧ロシア革命とソ連邦の成立⑨スターリンとソ連世界の出現⑩社会主義体制の変貌・成熟・停滞⑪ペレストロイカの時代⑫ロシア連邦⑬周辺諸国の動向、キエフルーシが始祖、分裂を経てモスクワ公国でシベリア進出、ロシア帝国、ロシア革命とソ連、ペレストロイカとロシア連邦、強力な国家こそがロシアの問題を解決するという観念が支配者を捉えてきた