皆さんはポテトサラダ好きですか
本書はアンドルー・F・スミスが名もない貧しい若者の立身出世の物語になぞらえてジャガイモの歴史を描いています
構成①南米大陸②ジャガイモ・ヨーロッパへ③ジャガイモ飢饉④世界のジャガイモ料理⑤ジャガイモ製品あれこれ⑥ジャガイモと文化⑦ジャガイモの今日・明日からなります
①アンデスの農民は70種の植物を栽培、その一つがジャガイモ、収穫したジャガイモは凍結乾燥(チューニュ)、スペインは征服した地でジャガイモ栽培、労働者の食事を賄いました
②ジャガイモは、スペインからイタリアに広まり、17世紀にはライムギの代用作物、ジャガイモは有毒説があり、ドイツでは飢饉が契機で栽培開始、ロシアも同じ状況、フランスは7年戦争が契機でジャガイモ普及しました
③アメリカでは「イモクサレ病」発生し、ヨーロッパでも疫病発生、アイルランドでは、疫病に侵された土でジャガイモ壊死、この事態を受け、「無料食堂」「アメリカから食料輸入」「海外移住へ手助け」がありました
④ポテトサラダは、独・蘭・仏・印・米で人気、フリッター・パンケーキ・ラトケは油で揚げる、ハッシュブラウン・ホームフライは付け合わせ、フライドポテトは揚げる、マッシュルームは潰したもの、ポテトダンピングはドイツ料理、スープ・シチュー・チャウダーのレシピは料理書に載るようになりました
⑤フライドポテトは、ハンバーガーより利益率が高いため、マクドナルドの主力製品、さらに冷凍ポテト化しました。ポテトチップスは、ハーマン・W・レイがスナック会社買収で製造開始された
⑥インカ帝国の土器、ゴッホ・ミレーの絵画、「ワンポテト・ツウポテトの数え歌」にジャガイモ登場します。
⑦インドは、第二次大戦後、栽培面積拡大、品種改良を行う中央ポテト研究所設立、北部でジャガイモ料理多い。中国は国内生産、国内消費、生産量は世界一。インドと中国は遺伝子組み換えジャガイモの開発に多額の資金投入しています
まとめ
アンデスの農民が栽培したジャガイモは、いまや、中国が世界一の生産国で、遺伝子組み換え研究を進めています。そこで中国料理の中で私が好きなのが、ジャガイモを使った「豚肉の細切り炒め」です。