JIN Demo Site 8
My Natural Garden & Cafe
政治

嘉吉の乱 渡邊大門 書評

嘉吉の乱、赤松満祐が6代将軍・足利義教を暗殺した事件を守護と幕府の関係政策、赤松氏の当主と庶子の問題、当時の社会情勢を関係付けながら検討したものです、著者は関西学院大学卒業、佛教大学博士課程修了、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、

室町幕府と守護赤松氏

鎌倉幕府の滅亡から建武政権誕生・室町幕府の誕生・地方統括組織と守護制度、赤松円心と本拠地播磨、後醍醐方に与し円心の挙兵、円心の京都突入、建武政権下からの離反・守護職解任、円心と尊氏の反乱、義貞との死闘で幕府成立、円心没後家督は範資・則祐と継承、則祐は禅律方頭人に任命される、則祐と義満との親密な関係、室町幕府に重用される赤松氏

赤松満祐播磨下国事件

三代将軍・足利義満が南北朝合体と有力守護の抑制、土岐康行の乱、山名氏の家督問題から明徳の乱の勃発、応永の乱と強大化した大内義弘、応永の乱前夜・上洛を拒む、応永の乱の勃発、明徳・応永に出陣した赤松義則は侍所所司を務める、義満の死と新将軍・足利義持、北畠満雅の乱と上杉禅秀の乱、弟・義嗣殺害事件、赤松満祐の父・義則天寿全う、義教は満浩を「三尺入道」と呼び対する満祐は「三カ国の主」険悪ムード、三カ国守護職の行方ー播磨国を直轄地とし、代官は春日部家の持貞を受け、満祐は京の宿所を焼き播磨に下国、赤松春日部家は将軍の近習、揺らぐ満祐、赤松春日部家・持貞の厚遇、遁世者の持貞の女性関係密告、義持と持貞、蜜月の終わり・持貞切腹、許された満祐、借用した年貢の返還請求、矢野荘への過重な負担・兵糧米、播磨下国事件の不可解

籤引きで選ばれた新将軍

足利義持の後継者問題、籤で選ばれた将軍、将軍の正統性、政治に意欲的だった義教、恐怖に口を閉ざす公卿たち、将軍・義教と鎌倉・持氏の対立、持氏の不穏な動き、永享の乱はじまる、持氏の最期、大和永享の乱ー国人同士の紛争が拡大、土岐持頼と一色義貫の討伐、幕府における満祐・侍所所司として活躍、山代守護を兼ねた満祐、和歌に通じていた満祐、満祐邸に足を運んだ義教、満祐と「松ばやし」、義教の播磨訪問、報恩寺・圓城寺訪問、赤松貞村についてー将軍と貞村の親密交際、赤松大河内家の満政も同じ、申次として活躍する満政、比叡山の強訴・満政の賄賂、満政の所領ー佐土余部の代官職と兵庫関代官、満政と和歌・連歌、将軍に仕えた赤松氏庶流

社会情勢の変化ー天才と疫病に時代

世情不安な時代、旱魃による大損害、続く矢野荘の損亡、災害の時代、一揆と疫病の時代、正長の土一揆、守護赤松氏の土一揆対応は差押え、徳政令で困るのは耕作地の放棄・土民の討伐と耕作専念命令、播磨国土一揆の後遺症・年貢減免、白旗舞い降りる「白旗伝説」、赤松氏に迫る危機⁻赤松満祐及び一族の処遇、満祐が悩乱する・義教が弟義雅の所領没収

嘉吉の乱勃発する

あっというまの凶行、義教の首、自業自得ー辛辣な義教評「やられる前にやる」、初動が遅い幕府側、祈願を依頼して難局乗り切ろうとした、一丸となれない幕府側、反乱は計画的、南朝・小倉宮を擁立、観応の擾乱で反尊氏派・足利義尊を擁立、井原御所と称された僧侶だった、満祐が義尊を擁立した理由は「足利氏」、満祐は天下を狙った、播磨へ下向した幕府軍、満祐を利するニセ情報、赤松満祐は朝敵、天皇自ら論旨を添削、後花園が政治に示した意欲、序盤戦の勢いは赤松側、進撃の幕府軍、追い詰められた赤松氏、誰が誰の首を獲り、誰が逃げたか

戦後処理と赤松氏の衰退

無残な満祐の梟首、生き残った子供、伊勢に逃亡した教康、恩賞の割当、足利義尊討たれる、播磨国守護山名氏による支配、猛悪至極、虎狼のごとき支配、山名氏による支配の特徴ー郡代が軍事編成・駐留軍、幼帝の早世でもっと幼い後継者「義政」へ、山名持豊に与えられた播磨三郡は赤松満政の文安の乱、異彩を放った赤松則繁・朝鮮半島へー渡叛人・則繁、赤松則尚の台頭と山名持豊没落、持豊と後継者教豊は則尚を討つ、行き残った赤松氏庶流、

赤松氏、復活の道のり

赤松氏再興のキーマン正則、赤松正則の深い教養、禁閥の変で奪われた神璽、山名氏と細川氏、禁閥の変への関与、畠山持国の管領職復帰、赤松氏旧臣を巻き込んだのは細川持賢、赤松氏再興の中心人物は石見太郎左衛門、赤松旧臣に神璽奪回作戦・長禄の変の端緒、作戦に細川勝元の影、決死の潜入作戦、神璽奪取への道、神璽の帰洛、赤松氏、表舞台へ、備前国新田荘への入部、赤松正則の苦闘、赤松氏重臣・浦上正則の台頭、守護代層が発揮した実力文正の政変ー斯波家の家督問題、文正の政変勃発、応仁・文明の乱と赤松氏ー赤松正則の逃亡、重臣から総スカン、正則復活を後押しした人物、義政の無能ぶり、将軍権力、守護権力の失墜

まとめ

播磨赤松氏はライフワークとして追求しているもので、本書は主役となった嘉吉の乱を扱い名門赤松氏と幕府との対立、嘉吉の乱で滅亡、細川氏の思惑で復活までを構成しています、

光宏音いらい