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政治

フィンランド 武器なき国家防衛の歴史 三石善吉 書評

本書は「武器なき戦い」の視点から、なぜ東欧諸国のようにソ連の衛星国にならなかったのか謎に迫ります、著者は東京大学院博士課程修了、筑波大学名誉教授・筑波学院大学名誉教授、

ロシア帝国の「保護国フィンランド」

1フィン人の定住ースエ―デン統治時代、2ロシア帝国の保護国・フィンランド大公国の成立ー寛容期はロシア皇帝への賛歌と民族意識の誕生、3第一次ロシア化期ーニコライ2世が「ロシア化」の抑圧開始、徴兵令拒否とストライキ・非暴力抵抗、4「束の間の休息期」ー日露戦争敗北で、普選国会の成立と世界初の女性国会議員19名登場、5第二次ロシア化期ー「ロシア化」へのフィンランド国会の抵抗と選挙結果、「ロシア化」の進行ー行政権そして司法権の傀儡化、二月革命でフィンランドの独立、6小結ーロシア革命とスヴィーンフーヴドの独立決断の二戦略、

世界で初めて「半大統領制」共和国の出現

1ロマノフ朝の崩壊ー帝位継承者は38歳の実弟ミハイル大公(銃殺刑)、2自由・民主的なリヴォフ臨時政府成立ー政治活動の自由化―レーニン・トロッキーらの帰国可能に、3臨時政権下の八か月-フィンランド「基本法委員会」できるーフィンランド憲法ー国家元首に大きな権限を、ケレンスキー政権下でフィンランド憲法の起草努力、4レーニン・ボルシェビキ政権の成立とフィンランドの独立ーケレンスキー政権の崩壊、レーニンの「平和に関する布告」、フィンランドの独立、5内戦そして芬蘭王国の出現、君主制国家への傾斜と君主制憲法草案の出現・フィンランド王国から共和国へ、6世界で初めて芬蘭に「半大統領制」共和国の出現-半大統領制(統治権は大統領と内閣)、半大統領制はフィンランドが最初-二週遅れでワイマル・ドイツに出現、

フィンランドにおける捕虜問題-ニコライ二世の贈り物

1ニコライ二世主催の二つのハーグ平和会議ー列強による清朝「分割」を受け、ロシア帝国「苦心の秘密」ー国際平和会議の主催し「軍備の休日」をつくる、第一回ハーグ平和会議の招集、ニコライ二世、再びハーグ平和会議を招集、2「捕虜POW]「傷/病者」の扱いに関する国際条約ー陸戦の法規慣例に関する条約,同附属規則、3フィンランド内戦と捕虜ー「内戦」か「解放戦争」か、内戦の残したものー赤色/白色テロ・戦死・餓死・病死・処刑そして釈放、フィンランド内戦における「捕虜問題」、4冬戦争と捕虜問題ー冬戦争の経過、冬戦争の犠牲者・捕虜、5継続戦争と捕虜問題ー継続戦争とは、継続戦争の経過、マンネルヘイム大統領、芬ソ停戦から単独講和へ、継続戦争におけるソ連軍捕虜の死因とドイツへの引渡、ソ連軍捕虜の死因、ドイツ側に引渡された人たち、6ラプランド戦争ー元戦友との戦い、7フィンランドの戦争における「捕虜引渡」の諸要因、ーフィンランド人の共同幻想、捕虜引渡の理由、

フィンランドにおける「ユダヤ人問題」ーヒトラーの戦友国として

1フィンランド大公国、ユダヤ人問題の始まりーユダヤ人問題の始まり、ユダヤ人の受難の始まり、フィンランドの独立とユダヤ人の完全復権、2ヒトラー・スターリンの「密約」とヒトラー・モロトフ会談ーヒトラーとスターリン、「ヨーロッパ再分割」を」密約、独ソ「ヨーロッパ再分割戦争」、芬ソの冬戦争、ヒトラー・モロトフ会談―フィンランドに「政治的野心なし」、ただしロシアのフィンランド攻撃は相成らぬ、3翻弄される激流の小舟ー独ソ戦とは別の戦い、「継続戦争」の中のユダヤ人、「別の戦い」論の真意とフィンランド人の共同幻想、4芬蘭に「ユダヤ人問題なし」ーユダヤ人迫害の「嘘/実」と捕虜問題ーユダヤ人の犠牲者は八人のみ、ホロコーストから捕虜引渡問題へ、5ヴァンゼ―会議ーユダヤ人絶滅手段の確認、マルティン・ルター外務次官の発言ー「絶滅を延期」、6大戦後、国家警察長官アントホニ裁判、

フィンランドはなぜソ連の「衛星国」とならなかったのか

1ロシアへの怒りの歴史と親独感情⁻極北十字軍ースエ―デンVSノウゴルド戦、フィンランドの戦場化、第一次極北十字軍、第二次極北十字軍、第三次極北十字軍、第四次極北十字軍、1350年「ネーテボリ和平条約」の再確認ーそしてなんとか100余年の平和、スエ―デンVSモスクワ大公国、再びフィンランドを蹂躙、ドイツ人の東方進出とフィンランド人の「親ドイツ感情」の形成、2ニコライ二世のロシア化政策ー総督暗殺行と、武器なき闘いの二戦略ー自由を求めて一人一殺、総督暗殺行、武器なき「反ロシア闘争」の二戦略ー「下から」と「上から」と、「下から」の抵抗運動、「上から」の抵抗運動、リヴォフ臨時政権の出現と「上から」の抵抗運動の辛勝、3内戦・冬戦争・継続戦争ー苛酷な講和条約への「反ソ感情」の増蓄ートロッキー・レーニン・フィンランド内政に干渉、冬戦争の敗北と屈辱的なモスクワ講和条約、継続戦争の敗北ーモスクワ休戦条約、4第二次大戦後ー「宿敵」ソ連との関係をどうするー反共首相パーシキヴィの変心、フィンランド社会民主党の大きな役割、パリ条約⁻新しい国際関係の始まり、5衛星国家への道-ルーマニア、ハンガリーの場合・相互援助条約ースターリン、パーシキヴィ大統領を誘うが拒否、衛星国家への道ールーマニア、ソ連条約、衛星国家への道ーソ連・ハンガリー条約、6「衛星国家」拒否への道-ソ連・フィンランド条約ーソ芬条約の成立過程-パーシキヴィ大統領の遠謀とスターリンの」譲歩、「芬ソ条約1948年」の精神の堅持ーソ連との友好関係を保ちながら、7パーシキヴィ・ケッコネン路線ーサウナ外交=武器なき国家防衛の「第三の戦略」-パーシキヴィ大統領ー東西諸条約との距離、ケッコネン大統領の「サウナ外交」-武器なき国家防衛の「第三の戦略」、露骨な内政干渉危機1は社民党政権退陣、危機2は東西対立で軍事協議拒否

まとめ

自主性を貫いたフィンランドとロシア・ソ連に対する長い怒りの歴史、なぜソ連の衛星国家を回避できたかで第三の戦略とトップ会談論を切り開いた、プーチンは、スターリンのフィンランド侵攻の歴史を学ぶべきです、