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太田尚樹 アンダルシアの洞窟暮らしを読む

皆さんは洞窟暮らしてどんなものだと思いますか

本書は、東海大学太田名誉教授が40年間現地調査した報告です

1,洞窟暮らしの四季

洞窟人は近代化に馴染めなかった人、住まいは戸口から入ると居間・左右に部屋・階段上って4テラス。スペインは夏と冬だけ。夏はボティホという壺から冷やされた水を飲み、冬はワイン・生ハム・薪の確保、春になるとジプシーたちが麓の町に降りてくる。ある日、馬喰の父親から乗馬の訓練を受ける少年の姿を見かける。フラメンコは冬・民族の悲痛な叫び

洞窟暮らしの歴史 

アルタミラの動物壁画から、人はそれ以前から住んでいたと考える。洞窟民家は金属採掘のための坑道が掘られ、1時的に住居としたのが始まり、イスラム教徒の逃亡先・ジプシーの住処となりました

洞窟で生きること

シシリア島の洞窟体験から、グラナダの洞窟住居に入ると、家具・テーブル・椅子・ベットなし(モロッコでは、絨毯・ポリタンク・スコップ)。享楽優先・のんびりしたスペイン人、パソコン睨む息苦しさを覚え、洞窟住居を購入、十分やっていける。共同井戸は丘の上にあり水汲みが重労働、季節により棲み分ける人、定年後やフランスから移住する人もいる。スペイン人は戸外で過ごし、昼食は家族揃って食べる(住民のモンターニュ氏は、読書・哲学・バールでワインかビールを飲)、ここでジプシーの馬と幌馬車・時間やルールに縛られない自由の空気を満喫した生活がうらやましい。(スペインは起伏が多く、車ダメ・馬不可欠)

地平線の向こうへ

ジプシーの起源はインド、やがてヨーロッパに広がった民族集団、スペインのジプシーは、馬と家畜の管理技術が評価され戦争に協力したこともありましたが、社会の厄介者扱い受け、洞窟暮らし

まとめ 

洞窟の住民は、一見奇怪に見えるが、今、人と違う世界を垣間見てもいいので