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教養としてのビール 富江弘幸 書評

ビールは楽しめるお酒、味の多様性、飲み方の多様性、地域の多様性、ビールというコンテンツの魅力を詰込みました、著者は法政大学卒業、現在は雑誌やウエブサイトでビール関連の記事執筆

一番おいしいビールは?に答えにくい理由

ゴクゴク飲めるお酒だという固定観念ーセバスチャン・グランクルーというベルギービールを飲んで固定観念を捨てた、固定観念を取り払うビールの多様性、最も思い入れのあるビールはCOEDO毬花(川越)、日本の大手ビール会社が造るビールはピルスナーで味わいの共通認識、造り方の多様性ーラガー酵母とエール酵母、糖、ホップ、飲み方の多様性ーカットオレンジを添えたブルームーン・ベルジャンホワイト、ドイツのカクテルでラドラー、ホットビールは厚木のアップルシナモンエールとリーフマンス・グリュークリーク、長期熟成のシメイ・ブルー、

クラフトビールが何かは誰もわかっていない

クラフトビールの定義は小規模の醸造所が造る伝統的ビール、地ビール=クラフトビール、規制緩和は岩本氏の米国製造し日本輸入がきっかけ、地ビールの終焉は値段とクオリティ、クラフトビールはアメリカで生まれ、全世界に広がる、アメリカでクラフトビールが生まれた理由ー①アンカースチームビールの復活で小規模醸造所が造られた、②アメリカ産ホップのカスケード品種がリリース、アンカーリバティーエールとシラネバダ・ペールエール醸造、③自家製造の解禁、

これだけは知っておきたいビールの歴史と造り方

古代から中世までのビールーギリシャ・ローマ時代はワイン、北でビール、ゲルマン人の移動でヨーロッパ全土へ、ホップ使用、低温で醗酵するラガービール、ビール純粋令による品質管理と①リンデのアンモニア式冷凍機②パスツールの低温殺菌法③ハンセンの酵母純粋培養法、そもそもビールはどんな酒かー麦芽を主原料とした醸造酒、発泡酒は①麦芽の量を減らした②酒税法で定められた原料を使う、ビールの原材料ー①麦芽は麦を発芽したもの、酵素が麦芽の内部で活性化、②ホップが使われたのは雑菌の繁殖を抑えるため、③水は原料のの90%を占める、④酵母は糖をアルコールと二酸化炭素に分解お酒ができる・東北復興支援ビール渚咲、Beard Beer,おろち、⑤副材料に米はアサヒスーパードライ‣サッポロビール黒ラベル・レッドライスエール・神都麥酒・サツマイモはCOEDO紅赤、ビールの造り方ー①製麦は浸麦、発芽、焙焼、除根②糖化は、麦芽を粉砕ドロドロしたもろみを造り、デンプンを糖に変える、③濾過・スパークリングは、もろみを濾過して澄み切った麦汁を取り出す④煮沸は麦汁を煮沸釜に入れ煮込む、ホップの投入、⑤冷却・醗酵は、冷却して酵母を加え発酵、⑥熟成は、冷却熟成、キリンクラシックラガーとサッポロラガービール、

これだけは覚えておきたいビアスタイル

ビアスタイルを覚える必要性ーすっきりした味わいのビールはピルスナー、強い苦みのIPA,スタウトは黒い色のビール、

ラガー系ビアスタイルー①ピルスナーはチェコのボヘミアンピルスナーとドイツのジャーマンピルスナー②オクトーバーフェストビール③ボックはドイツのアインベック発祥のビアスタイル④デュンケルはドイツ発祥のビアスタイル⑤シュヴァルツは黒ビール⑥カリフォルニア・コモンビールはサンフランシスコ発祥のビアスタイル、

エール系ビアスタイルー①ヴァイツェンはドイツ南部発祥、②ケルシュはドイツのケルン発祥、③アルトはドイツのデュセルドルフが発祥、④ セゾンはベルギーやフランスの一部で作られた、⑤ベルジャンホワイトエールはベルギー発祥、⑥ベルジャン・ストロングエールはベルギーの度数が高いエール、⑦ベルジャン・ダブルはベルギー修道院で造られる、⑦ベルジャン・トリプルはベルギー修道院で度数が高い、⑧フランダースエールはベルギー西部、⑨ペールエールはイギリスのバートン・オン・トレントで生まれた、⑩インディア・ペールエールはクラフトビールを牽引、⑪ポーターは上面発酵で造られる濃色ビール、⑫スタウトはポーターがアイルランドに渡って改良、⑬バーレイワインはワインのように度数が高いビール、

その他ー①ランビックはベルギーのブリュッセルとその南西で造られる、②フルーツビール、フィールドビールは副原料にフルーツ、③セッションビールは既存のスタイルを持ちながら度数を低くしたもの④スモークビールはスモークしたモルトを使用、

自分好みのビールを選ぶには

ラベルの情報からビールの味を想像ー①ラベルに書かれているビアスタイルで判断する②既存のビアスタイルからの変化を見抜く・味わいの説明書がない③味わいを表すキーワードを理解する・表記通りのビアスタイルはない、ビールの味わいの基準を作る①まずは自分の好みを理解する、②好みの醸造所を見つける、③限定ビールよりもレギュラービールを、何杯か飲むときの選び方の基本ーすっきりしたビールから濃い味わいのビールへ、アルコール度数の低いのから高いビールへ、薄い色合いの料理に薄い色のビール、濃い色合いの料理に濃い色のビール

ビールをおいしく飲むためには

ビールは光と熱を避ける、適度な温度で飲む、きれいなグラスで飲む、グラスを変えて飲む、注ぎ方を変えるー三度注ぎ、新鮮なうちに飲む、しかし熟成させると味わいが変わるものもある、

どんな料理でも必ず合うビールはあるーペアリングの考え

ビールで料理の味を切るー油っこい料理をピルスナーで洗い落とす、ビールと料理の共通する味を合わせるー色の濃い麦芽を使うとビール自体の風味も強くなり、淡色の料理に合わせると、料理の風味が消される、逆に淡色のビールは風味も軽くなり、濃い料理に合わせるとビールが料理に負ける、淡色のビールと料理、濃色のビールと料理が基本、ビールと料理の異なる味を合わせるー①塩味×酸味で焼鳥は塩味、ランビックビールは酸味、②辛み×酸味で麻婆豆腐の辛みとランビックビールの酸味、③旨味×苦味でハンバーガーの旨味とホップの苦みがきいたビール、④甘味×焦げ感でバニラアイスの甘味とスタウトの焦げ感、

まとめ

ビール業界全体で知見や技術をシェアしていく時代、人口減少・嗜好の多様化・お酒の選択肢の多様化でビールを選んでもらう時代です、ビールの価値をシェアしたいと思います、