皆さん、ウイスキー飲んでますか
本書は、ウイスキー評論家フレッド・ミニックがウイスキーと女性たちの知られざる世界について描いたものです。
構成は、ウイスキー以前から、禁酒法、現代の女性までとなっています。
①シュメール人が大麦を醗酵→アレキサンドリアでマリアが初の醗酵→中世では治療薬として「アクアヴィマエ」製造→アイルランドでは「アイリッシュウイスキー」(密輸から初めて合法化したのはブッシュミルウイスキー)→スコットランドではジョニーウォーカーの前身ガードウ蒸留所をジョンカミングが設立→アメリカでは薬用、キャサリンが「サワーマッシュのレシピ」開発、市場を席捲、独立戦争ではハート看護師がウイスキーで手当て、バーボンはメアリーの土地とビームの商才で生まれた、
②禁酒法は、西部開拓・ウエイトレス・売春婦などの問題から生まれました。成立にあたりセオバルド・マーシュ大司教の協力を受けます。これに対し、ウオーターフィル社はメキシコに移転、密造酒が出回り、全国禁酒法改革女性協会は、犯罪を助長・飲酒を粋なものにするとして廃案。そのあと、広告規制・飲酒運転規制がとられた
③ウイスキー製造で樽から瓶に変わり、女性の進出、ラフロイド社では、ウイリアムソンがトップに就き、レイチェバリーが初の女性マイスターブレンダーになりました。ウイタ・マイケルは、料理にバーボンを使い、いまやレストランはウイスキーをワインと同様の扱いとなりました。
まとめ
ビールと醗酵の創造に多大な貢献、販路を拓き、ブランドを育てたのは女性たちです。グラスを傾け、今宵はウイスキーウーマンに感謝しましょう。