皆さん、パンとは何でしょう。それは、概念です。パンは、農家が収穫するのではなく、作り手によってうみだされたものです。
①パンは、古代オリエントの三日月地帯と地中海沿岸で栄えた文明で、経済基盤となり、人々の栄養源となりました。麦を石臼で挽きふくらませてパンはできます。都市の出現で人々を養ったのはパン古代ローマのパンは、貧富の差別がありました。
②階級の印としてのパン
富裕層は白いパン、貧窮層は褐色のパン、貧しい地域では平焼きパンがみられましたが、19世紀に農民の都市に流入で、パンはあたりまえとなりました。
③味を決めるもの
一塊のロークブレッドの場合、クラム（中身）が占め、クラムの文化的指標は、軽さ・色です。英米では砂糖、米国は酸味、フランスは塩が決め手となりました。酵母によって生地は、パンに変わります。
④世界のパン
フランスはバケット・移民流入で多くの種類のパン、 メキシコはロールパン、ドイツは貧しいライムギパン、ロシアは黒パンから世界各地の種類のパン、イギリスはトースト、アメリカはフランスパンを味わうことができます。
⑤２１世紀のパンつくり
家庭でのパン、職人のパン、工場のパンに分かれます。愛好家によるパンもあります。
まとめ
パンは、人類文化に織り込まれ、文化面の変化に巻き込まれています。製パンにかかわるバイオテクノロジーの急速な進歩や、「口」にする品質への関心が蘇り、パンは変わり続けるでしょう。
