皆さん歌川国芳て有名です、本書は悳俊彦洋画家が親分国芳を執筆しています
生い立ちより豊国入門まで
歌川豊国に入門、柳橋で同門の国貞の成功に奮起、画法を研究、蝶鴴曽我俤、岩井紫若・市川團十郎、採芳舎落款の作品5点、隠岐次郎広有、太田佐衛門大夫持資、浅尾勇次郎・岩井半四郎・市川團十郎「清盛栄華臺」、源の頼光土蜘蛛の妖怪を斬る図、源三位頼政の鵺対峙、大山石尊良弁滝の図、平知盛亡霊の図、
画壇への登場
国芳が柴田是真に弟子入り、物心支えた狂歌師梅屋鶴寿との出会い、通俗水滸伝豪傑百八人の壱人‣短冥次郎阮小吾、通俗水滸伝豪傑百八人の一人・九紋龍史進・跳澗虎陳達、通俗水滸伝豪傑百八人之一人・花和尚魯知深初名魯達で水滸伝シリーズ、国芳の大錦絵で加熱、彫り物の流行、通俗水滸伝百八人之壱人浪裡白眺張順、狂画水滸伝豪傑百八人十番続き之内壱、通俗水滸伝その後の水滸伝は、ひゃくやちが豪傑百八人之内・短命二郎阮小五、活閤阮小七、その後の水滸伝は中判サイズ、韓信胯潜り図、鞍馬山の図、生粋の江戸っ子国芳、高輪大木戸の大山講と冨士講、火消し千組の図、国芳一門は、親分を中心に動乱を乗り切った、勇・国芳桐の対模様、東都名所・かすみが関、東都首尾の松の図、東都名所・三ッ股の図;東都名所・佃島、本朝名橋之・江戸日本橋略図、月と秋草、
これぞ国芳、これも国芳
国芳41で結婚、向島に移る、相馬の古内裏、国芳は水滸伝から武者絵の国芳、鎌田又八、鬼道丸、信州川中島百勇将戦の内・十六歳初陣・真田喜平昌幸、禽獣図絵・竜虎、列猛殿‣生仏丸、染物屋の息子だけに、国芳もやう・正札附き現金男・野晒悟助・唐犬権平、錦絵制作の舞台裏は①画稿②版下絵③貼りこみ帖④校合摺、子供たちの情景は、子供遊び金生水之堀抜、子供遊び土蔵之棟上、子供遊び五行・しんぼうの金・水鉄砲の水、捨てたもんじゃない国芳美人は、大願成就有ケ滝縞・文覚、逢性鏡,月尽くしの内・さえた月、縞揃い女弁慶・武蔵野の月、国芳は日蓮教徒、高祖御一代略図‣佐州塚原雪中高祖御一代略図・文永八鎌倉霊山ケ崎雨祈、王子稲荷とお石様は、国芳の史跡、動物見立ては、狸の川がり、狸の夕立、道化獣の雨宿り、流行猫の曲手まり、国芳師匠は、小さな前庭、正面開けっ放しだ、風刺画も国芳流、源の頼光公館土蜘蛛作妖怪図、里スズメねぐらにねぐらに仮宿、
国芳の新機軸
讃岐院眷属をして為朝をすくふ図、竹内久一翁は、国芳はべらんめい、しかし師弟の仲は良い、人物は多いんで弟子も特徴を発揮した宮本武蔵と居鯨、大江山酒吞童子、竜宮玉取姫の図、竜宮城・田原藤太秀郷に三種の土産を送る、那智の滝の文覚、内藤新宿正受院奪衣婆像は現存、おたけ大日如来略えんぎ、翁稲荷と奪衣婆の首引き一つ家に老婆、浅茅原一つ家の図、一つ家の老婆の説話娘を囮に金品奪う、江戸の元気な女たち、人間万事愛婦美八卦意利・質請の帰帆、隅田川花見、当盛今戸の夜景色、暑中の夕立、ユニークな役者絵、四世中村歌右衛門‣死絵、似達磨の一軸、しんば連・うおがし連・市川三升之へ送る之、顔を見せたがらない国芳、流行逢都絵稀代希物、名誉右に無敵左り甚五郎、
病に八月五日倒れても
東都・両国橋・八十五歳之翁渡初め祝宴図、四条縄手の戦い、酉年八月五日・木姓の人うけに入、三囲稲荷境内で国芳師匠を偲ぶ会、墓は小平市日蓮宗大仙寺、
まとめも
国芳は歌川豊国に入門、「探芳舎」落款時代、大山石尊良弁滝の図と平知盛亡霊の図は話題作、画壇への登場、水滸伝シリーズで脚光浴びる、狂歌師梅屋鶴寿国芳を支える、見せ場再現、江戸っ子の共感、親分肌の国芳、風景画、41で結婚、住まいは向島、改革風刺の傑作が次々と生まれる、絶好機の武者絵、衣装にもこだわり、生き生きとした子供の絵、国芳美人、日蓮の信者国芳、生き物を慈しみをもって書いた、猫すき、風刺画も明るい、国芳の新機軸、パノラマ大画面、江戸の迷信、江戸の元気な女たち、ユニークな役者絵顔を見せたがらない国芳、病に倒れても、祝宴図と武者絵、江戸は町民が文化を作った、武士は節約だけ、そこをついた国芳はえらい