皆さん経営に会計は必要ですよね、本書は田中公認会計士が経営と会計の700年の結びつきに付執筆しています
ルネサンスを支えた簿記の技術
ペストが流行した後のイタリア、メディチィ家台頭、元薬局、歴史に残したメディチ銀行、「ペストからの再生復活」、為替手形はヨーロッパに広がり、レート設定で情報分析と分権経営、簿記の登場、人間が主役の時代へ
大航海時代に広げすぎた多角経営
スペインはヨーロッパへ銀とトマトを持ち帰り、新大陸にキリスト教布教、信者を増やし税金取る。国王は各地征服で資金不足、フェリペ2世は領土を広げ、銀とトマトを持ち帰り、国内産業の育成を怠り、借金地獄、そしてプロテスタント弾圧と増税。拡大する領土と支出を会計管理する仕組みは創れなかった、
寛容の精神が生んだ株式会社と証券取引所
ネーデルランドは風車を干拓地から水を汲みだすために使用、酪農に切り替えとプロテスタントへ回心、オランダ独立。株式会社と証券取引所誕生、実業ビジネスを行う商売人と金融で支えるユダヤ人により支配。株式会社は、出資、配当、所有と経営の分離、株を取引する証券取引所、東インド会社の株式が売買され、次のチューリップでバブルはあっけなく終わる。東インドは3つの失敗、①船員の盗み②香辛料に固執③気前よく配当。イタリアでは自分の為帳簿作成、オランダでは他人の為帳簿作成に違い、
決算書を情報公開した浪費国家の混乱
フランス市民の税金は80%、宮殿建設、戦争、植民地拡大でフランス革命、ルイ14世はコルベールを選び、「税金徴収業務の民間委託」、ルイ15世はジョン・ロー「ミシシッピー開発を担保に紙幣発行、国債を株式転換・株価暴落」、ルイ16世はネッケル「国家の決算書の公開」、
線路と利益計算は続くよ、どこまでも
イギリスも財政赤字に苦しんだ、木材不足で石炭の利用、炭鉱で生まれた蒸気機関、動力マシンで、大量生産を実現した工場と想定外に蒸気機関車。鉄道に巨額の資金、株主配当の為減価償却登場、粉飾が行われ、株主保護で決算書の作成と報告、会計士と監査の誕生。標準時間、信号機、ハイボール、原価計算と運賃。鉄道建設はアメリカへ、橋渡しがJ・P・モルガンの経営分析、PWC世界最大会計事務所誕生
そしてすべたがつながった
領土拡大と同時に鉄道建設に拡大、ニューヨーク証券取引所は鉄道会社の為存在、標準軌におかげでつながりやすくなり、鉄道王J・Pモルガン、グループ化進む鉄道会社にとって登場した連結決算。大陸横断鉄道の開通、アンドリューカーネギーは分業、標準、大量生産・規模の経済、ヘンリーフォードは自動車造、ベルトコンベアーシステムにより作業効率一気に高まり、「作業は単調、給料は良い」。ジェームズ・マッキンゼー「管理会計」は未来会計を担う、暗黒の木曜日で株価下落なかったコカ・コーラ。大恐慌後会計制度の大改革、ジョセフ・パトリック・ケネディは大儲け、ルーズベルトに近づき、SEC初代委員長、インサイダー取引禁止、正しい決算書作成、USギャップ、CPA監査の改革
まとめ
ペスト流行後、イタリアのメディチィ銀行、為替手形広まり、支店網を作る、分権経営と簿記、簿記の技法はヨーロッパへ、スペインは大航海で銀とトマトを持ち帰り、先住民にキリスト教布教で人頭税、国王は領土拡大、戦争で借金経営、プロテスタントの国オランダ誕生、株式会社と証券取引所誕生、東インド会社は出資、配当、所有と経営の分離達成、この会社の失敗が、企業統治、セグメント情報、内部留保につながる、フランスは、徴税請負人を民間主導、ミシシッピー会社株暴落、国の決算書公開したが財政赤字でフランス革命、ナポレオン師団は事業部制の源、イギリスは木材不足を石炭に替え、蒸気機関で炭鉱・工場・蒸気機関車誕生、配当のため減価償却費登場、粉飾防止で会計士と監査始まる、レイルはアメリカに伸びる、経営分析と世界的会計事務所の誕生、鉄道路線の拡大が連結決算を生む、原価計算と管理会計ができ、ディスクロージャー制度完成、会計の700年史です、