遊牧とはなんだ。人類の歴史で傍流の扱いをされるのはなぜか。
私も、ウイグル族の不当な扱いに疑問を感じていました。
民博の松原氏は、トルコの遊牧をフィールドワークし、群居性の有蹄類との共生、乳・毛・肉などの利用、移動性に富んだ暮らしと定義付け、これと異質な世界が農業・牧畜であると結論を出しています。
そして、近代国家形成とともに強化された土地所有の進行は、特異なものであり、国益第一主義の閉鎖性を打ち破り「在異共生」のかんがえを現人類が共有することによって地球史は変わるとしています。
モンゴル国では、2002年に土地私有化法案が可決されたが、都市部の住宅地に限定、それ以外は公有とされていますが、本来的に土地所有の観念は不要のものです。
まとめ
①遊牧と農業・牧畜は異質の暮らし
②近代国家は土地所有により成立、移動を伴う遊牧の公有と相容れない概念
③「在異共生」のかんがえを人類が共有して地球史を変える