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ホッピー

碧海寿広他 ホッピー文化論を読む

皆さんお酒飲んでますか。本書は龍谷大学碧海研究員他がホッピー文化論について共同執筆したものです

ホッピー大衆化の歴史的背景ー碧海寿広

ホッピーはラムネ会社「秀水舎」石渡が本物のホップを使った本物のノンビアとして販売したのが始まり。戦後は様々な代用酒登場、ホッピーはビールの代用品扱い、高度成長でビールが国民酒・飲酒文化に女性進出。1970年代からボジョレーヌーボーと焼酎ブームをへて多様化した

ホッピーが醸し出すノスタルジアー藤野陽平

ノスタルジアとは過去を懐かしむことで、ホッピーは場所を選ぶ。2000年代以降は昭和グッツというような印象操作が行われ、元気と威勢・安い旨いのイメージを打ち出している。ダサイものが懐かしさを感じさせるものになりました

ホッピーをめぐる豊かな物語ー濱雄亮

酒は百薬の長といわれるが「飲みすぎない」のが江戸時代、明治は「舶来の妙薬」、2000年代は「健康は国民の義務」。ヘルシズムで「酒はほどほど」、善玉はポリフェノールで、悪玉のプリン体と糖質を含まなければ飲んでよいこととなった。ホッピーはプリン体ゼロ・低糖質で下積み生活の伴走者、自分のペースで飲めます

東京下町の男たちの酒から若者と女性が楽しめる酒へー高橋典史

ホッピーは東京下町の中年男性の酒であったが、昭和レトロから健康志向ブーム、企業戦略の絡み合う中で展開。1990年ホッピーを製造していたコクカ飲料は「ホッピービバレッジ」と社名変更、ホッピーのブランド化、「ホッピーハッピー党」結成、「ホッピーを飲むのは楽しい」。2000年代はマスメディアの影響、健康とホップさ

浅草で正しくホッピーを飲む方法ー岡本亮輔

ホッピーのまとまった社会文化メッセージに注目、飲まれる舞台は居酒屋。そもそも居酒屋は地域の人々の日常生活の一部であるから、店の雰囲気・店主の人柄など重視される。東京の東側の日常の欲望がホッピーの居場所を作り出した。浅草のホッピー通りは東京の東側の文化を実感させる場所、訪問者が求める・求めるものを提供する演出・その意図を見抜き舞台裏に迫るのが正しいふるまい

孤高の酒・ホッピーー小林宏至

ホッピーは厳密には酒ではない。しかし消費される場所は居酒屋、ビールの代用酒のため数回に分けて飲むのが特徴。そしてホッピーは共有することを拒む酒である。ホッピーの広告「ホッピー飲んだ・一人で飲んだ・のんびり飲んだ」

まとめ

ホッピー大衆化の歴史的背景、ホッピーが醸し出すノスタルジア、ホッピーをめぐる豊かな物語、東京下町の男の酒から若者・女性が楽しむ酒、浅草で正しくホッピーを飲む方法、孤高の酒ホッピーにつき説明、これでホッピー党になります。のんびり飲んだ