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政治

ロシア史 下 和田秀樹編 書評

ロシア帝国の動揺ー和田春樹

①日露戦争、世紀初めの状況、日露戦争、敗北と国内危機、②1905年革命、血の日曜日と革命の拡大、ポーツマス条約から10月証書発布、③1906年憲法体制化の国家と社会、1906年国会開会、強引なストルイピンの改革政治、社会の再編と新しい文化・ブルジョワジーが支える都市文化、大戦前夜、

ロシア革命とソ連邦の成立ー石井規衛

①第一次世界大戦と帝政ロシア社会の危機、開戦、困難と総力戦に向かって、危機の始まり、動員、②ロシア革命、2月革命ーロシア帝政の転覆、2月革命体制の危機、10月革命、ソヴィエット権力の全国化に向けて③内戦と干渉戦、新たな国家の形成に向かってー崩壊と創出の交錯、大戦の終わりとロシアー戦争の激化、ロシアの再統合とソ連邦の成立、④革命期の社会、変革と渾沌のもとで、戦時共産主義、革命と教会、

スターリンとソ連世界の出現

①レーニンからスターリンへ、経済復興と共産党の危機、スターリンの自立化、革命直後から20年代の対外政策は国交、②ソ連社会主義の建設、スターリン独裁への道、コルホーズ/ソホーズ、第一次5か年計画③実現したユートピアか―新たな秩序の出現、1932~33年の危機への対応、1933年の粛正、「スターリン憲法」、「大テロル(大粛清)」、1930年代のソ連外交、④「大祖国戦争」、「奇妙な平和」革命のなかでー独ソ開戦前夜のソ連、開戦と戦争指導者の再編、戦時下の国民生活、「大連合」の一員として、ソ連赤軍の東欧支配と「大連合」の解消へ、⑤戦後のソ連、ソ連圏の成立と冷戦の始まり、終戦直後のソ連社会と経済復興、スターリンの晩年の政治、

社会主義体制の変貌・成熟・停滞ー塩川伸明

①スターリンの死とフルシチョフ、独裁者の死と権力継承、フルシチョフの興隆とスターリン批判、経済政策、「共産主義建設」の夢と社会政策、フルシチョフの威信低下と失脚、②ブレジネフの時代、集団指導体制とブレジネフ権力の確立、官僚制の安定、デタントと軍拡、アンドロポフ・チェルネンコの短期政権、③ポスト・スターリン期の社会と文化、社会構造の変化、文化ー統制と抵抗、

ペレストロイカの時代ー塩川伸明

①ペレストロイカの開始、ゴルバチョフの登場とペレストロイカ始動、経済改革への着手、②ペレストロイカの急進化、政治制度改革、政治改革急進派とその矛盾、複数政党制と大統領制、市場経済化論の広がりと経済実態の悪化、③連邦体制の動揺、連邦再編の試みと民族問題、共和国の動向ーザカフカースの場合、ロシアの主権宣言、④行き詰まりからソ連の終焉へ、ペレストロイカの行き詰まりと転機、和解の試み、1991年8月政変、ソ連邦の解体

ロシア連邦ー塩川伸明

①ソ連解体直後の混乱、CISの出発、ロシアにおける新しい政治闘争、ショック療養と私有化、ロシア連邦内部の民族・地域問題、②不安定な回復、政界再編、チェチェン危機、政界のさらなる再編、「近隣諸国」との関係、③世紀の境に立つロシア、プーチン時代の始まり、現代の社会と文化ー自由と混乱、④21世紀のロシア、プーチン政権第1期および第2期、「タンデム」(2人乗自転車)からプーチン再登板へ、国際的緊張と孤立のなかで、

周辺諸国の動向ー塩川伸明

①ウクライナはクリミヤ・2つの人民共和国・ロシアの侵攻、ベラルーシはルカシェンコの独裁政権で基本的にロシア寄り、モルトヴァは2つの少数派地域とルーマニア統一問題、②中央アジア諸国、カザフスタンはカザフ人70%・大統領任期長期化・ロシアとは微妙な関係、ウズベキスタンーミルジヨフ大統領になりロシアに接近、キルギスでは民主化運動から生まれた政権が権威主義性を批判され打倒されるサイクル、トルクメニスタンは権威主義的統治を続け・上からの市場経済移行、タジキスタンは和平協定で内戦収束・ラフモン大統領5選、③ザカフカース(南コーカサス)、サカルトヴェロ(英語の呼称はジョージア)は南オセチアとアブハジア係争地抱える、ナゴルノ=カラバフの帰属をめぐりアゼルバイジャンとアルメニア抗争、アゼルバイジャンはアリエフ政権が権威主義的統治と市場経済化組み合わせで長期政権、アルメニアはナゴルノ=カラバフ紛争で大きな衝撃・パシニャン与党勝利に不正ありとされ不安定な状態が続く