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オリーブ油

ファブリーツア・ランツア   オリーブの歴史を読む

皆さんオリーブ油を使ってますか。本書はファブリーツア・ランツアが、オリーブと人類の長い関りを描いたものです

オリーブの起源

クレタ島で野生種を栽培、エジプトで売られた。産業革命前、オリーブ油の最高水準はパレスティナ、やがてフェニキュア人によってイタリア半島へ、エトルリア人経由でローマ人がヨーロッパに広げた。蛮族のラードと肉の文化に対し、キリスト教はオリーブ油を再発見、貿易品となりました

宗教とオリーブ

オリーブ油はユダヤ教・キリスト教の中心的要素となる。キリスト教以前、中東において塗油は威信の印、化粧品、香油、ランプに使用。「受胎告知」でオリーブの木と結びつき、農作物の祈願に使われた

収穫・搾油・保存

初めは小さな黒い実から搾り取り→手でつぶして油を搾りだす(エフロンでオリーブ圧搾機発掘)→ローマ人による「農業論」に見るオリーブ管理(収穫の鉄則11月、1回圧搾、2回圧搾、3回圧搾、緑色のオリーブ保存は、塩水につけ、酢とフェンネル等香辛料を加えた塩水で味付けする)。ローマ衰退後、バター派とオリーブ派に分かれる

新大陸に伝わったオリーブ

新大陸は修道士のたゆまぬ栽培努力のおかげ→集約と最先端技術を応用したカリフォルニア栽培始まる→イタリヤ系アメリカ人はトスカーナ地方産を購入消費→オリーブの缶詰をエーマンオリーブカンパニーが販売

地中海式ダイエット

キーズ博士と妻のマーガレットが「正しい食事で健康に生きる」を出版、のちに「地中海式ダイエット」として知られる。また、ジョルジォ・デルーカは「ディーン@デルーカ」店で新しい生活を提案しています。最後にオリーブの品種を紹介して締めくくています

まとめ

6000年の長い歴史を持つオリーブ、キリスト教と結びつき聖なる価値が与えられ、ローマ人が管理技術をほぼ完成、バター派とオリーブ派の対立を経てまったく新しい食生活の象徴となりました