皆さんはバナナを食べてますか
本書は、ローナ・ピアティ=ファーネルが、バナナはどんな役割を担ったかについて描いたものです
バナナ一族
バナナはバショウ属・花をつける植物で草です。品種は1000を超え、1950年代まで人気があったのがグロスミッチェル、今日は病気に強いキャンベンディッシュ。芭蕉は中国で漢方薬、日本では芭蕉布、オーストラリアでレッドバナナ・南太平洋でフェイバナナを産します
バナナの歴史・伝説・神話
バナナ栽培はニューギニアのクック湿地、ここからアフリカ・アジアに広まる。アレキサンダー大王の兵士が見つけたと記録があり、貿易商人がカナリア諸島に持ち込み、カリブ海諸島経由ヨーロッパに。インドネシアの神話「石とバナナ」、ハワイの伝説「不思議なバナナの皮」、フィリピンの民間伝承「サルとカメ」があります
バナナを味わう
アメリカのバナナプディング、バナナと朝食シリアス、子供に人気の菓子「フォーム・バナナ」、アジア・アフリカでは、ウガンダの主食「マトケ」、インドのカレー、インドネシアのバナナフリッターの類、中南米では、プエリトリコのヴィアンス・コン・バカラオ、エクアドルのマドウロス・アサドスがあります。そのほかにも、バナナスプリット、バナナブレッド、バノフィーパイなどの料理があります
バナナ取引
輸送技術や冷蔵技術の開発から、大成功を収めた会社、チキータ(元ユナイテッドフルーツ)、ドール(前キャスル@クック)、フェイスがあります。労働者の搾取から「バナナ共和国」を生み、コロンビアのプランテーションではバナナ大虐殺が起こりました。南太平洋では、地産地消だけでなく経済の要となっています
象徴としてのバナナ
ワシントン州のバナナ博物館は訪れる価値があるが、それ以外にもバナナに出会える。バナナの歌「イエス・ウイ・ハブ。ノウ・バナナ」「バナナボート」、バナナのアルバム「ヴェルベット・アンダーグラウンド@ニコ」、バナナの子供向け番組「バナナ・イン・パジャマ」、「バナナダンス」現象、チキータバナナのコマーシャルソングがそれだ
まとめ
バナナは万人に愛される果物で、様々な文化と、時に仲間・時に敵対関係を生み、栽培や商取引において革新的役割を果たしました