皆さん、外国人宣教師ウイリアム・メレル・ヴォーリスてどんな人だと思います
本書はメレルの生徒吉田悦蔵の孫・与志也がメレルと共鳴した人たちの信仰と建築を描いたものです
構成は、来日までから日米開戦・戦後復興でとなります
①メレルは、近江八幡の英語教師としてYMCAから派遣、生徒の反応に手ごたえ（生徒に悦蔵と村田幸一）、アメリカ帰省後、八幡YMCA建設、マンスリーレター発刊、地元のクリスチャン反対と解雇され、建築で自立伝道決意、近江マスターシード発刊、八幡YMCA業務開始、軽井沢で建築設計、長浜と能登川にバイブルクラス設置、京都YMCAで建設監督を勤めました
②鉄道青年へ米原鉄道YMCA設置、ウオーターハウスの応援を得、クラスの立て直し、馬場鉄道YMCAで中岡・高畠主事を得る。早稲田の留日中華YMCA寄宿舎建築設計、最新の建築を学ぶため欧米旅行、ニューヨークでAAハイド社長に会い、メンソレータムの日本販売を提案される。社会信用を得るためヴォーリス社設立
③ヴォーリズ社初期の設計に八幡YMCA別館・馬場鉄道YMCA・京都教会・大阪女子神学校・軽井沢の別荘などがあります。そして近江70万人に福音を届けるため湖西・湖東を踏査、近江ミッションメンバー八幡YMCAに集まる、軽井沢に夏事務所開設、通信伝道「湖畔の声」発刊、社会慈善事業に拡大（結核・労働者・鉄道員・農民・キリスト教・職業意識）、婦人部活動、伝道船進水（琵琶湖周遊）、東京出張事務所開設
④曲芸飛行家チャールズ・ナイル飛行訪問、個人住宅設計（徳川頼貞・廣岡恵三）、近江ミッションに亀谷凌雲入団、賀川豊彦・一柳幸子訪問受ける、大丸心斎橋店設計、メレルと一柳幸子結婚、ヴォーリズ社はW・M・ヴォーリズ建築事務所に・新たに近江セールズ社設立、関西学院、神戸女学院設計、近江セールズ社は輸入型産業として成功、メンソレータムは世界的家庭常備薬。メレルは帰化し、近江兄弟社図書館として市民に開放しました。
まとめ
メレルは建築設計で伝道決意、多くの共鳴者を得、数多くの建築を設計しました。メンソレータムは欧米の建築を学ぶ旅行で実現したものです。
