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クラッシック映画館

藤森昭信 クラッシック映画館を読む

皆さんクラシック映画館に行ったことありますか

本書は、江戸東京博物館の藤森館長が、映画館建築の誕生と隆盛の歴史を跡付けしたものです

構成①クラッシック映画館への招待②映画館建築の歴史③映画館で語る④映写技師が歩いた映画館東西からなります

①ビジュアルに、高田世界館、本宮映画劇場、旧八千代館、内子座、旭館を紹介紹介

②はじまりは、見世物小屋の浅草6区移転、電気館が誕生。のち建物の形は、看板系・オペラ座系・アールヌーボー系に分かれ、外観洋風、内部は和風、興業主が形を決め、大工が建てました。

大正期に入ると代表的なのが、加藤秋の新宿武蔵野館。加藤は鈴木吉兵衛に学び、日本初の映画館建築士。全国の映画館を手掛けます熱心な観客は京都の大工・内藤善吉、夕食済ませてふらりが楽しみでした。

ここで、松竹登場、大阪で名乗りを上げ、歌舞伎座を手中に収め、映画産業の主導権を握ります(大阪松竹座と新宿松竹座)

昭和となり、二代目武蔵野館誕生(設計は明石信道、日本一の先駆的内容を誇る)、揺さぶりかけたのが東宝小林一三、日比谷映画劇場・東京宝塚劇場・日本劇場・有楽座を作ります。地方は①の映画館ができます。

③藤森昭信×と本宮の田村修司対談「映写機やフィルムが残ってるなんてみんな思ってなかった」、藤森昭信×旭の森秀夫「町を支えた産業が消えても、その産業が遺したものは遺っている」

④ここでは、中馬聰がビジュアルにフィルム上映館の軌跡を巡っています。

まとめ

地方のクラシック映画館をビジュアルに、対談付きで紹介し、これに日本映画館建築史を組み込んだ初の映画館建築史です。

風呂に入り、夕食済ませ、ふらりクラッシック映画館へ出かけませんか